■ 交通事故に遭ってしまったら?


 今回は、ホテル・旅館特有というわけではないのですが、非常によくある相談である「交通事故」について取り上げさせていただきます。
 残念ながら、自動車がある限り無くならないのが交通事故で、今まさにこの瞬間もどこかで交通事故が起こっていると言っても過言ではありません。運悪く交通事故に遭ってしまった場合、まずは医師の先生にお願いして、身体の怪我を治すのが最優先なのは言うまでもありません。
 それに加えて、適切な慰謝料の支払いを受けることが重要です。お金の支払いを受けても事故が無かったことになるわけではありませんが、これは当然の権利です。
ただそのためには加害者やその保険会社と示談交渉をする必要があり、適切な法的知識がない被害者が、相手の保険会社に言われるがままに、十分な慰謝料の支払いが受けられないまま終わってしまうというケースも多いです。
 かといって、交通事故に遭ってしまった人が、さらに自分で費用を出して弁護士に依頼するとなると、負担ばかりが増えてしまいます。
 そのような事態を防ぐために保険会社が考えたのが「弁護士費用特約」です。これは、自動車の任意保険などに入っている場合、交通事故に遭った際の弁護士費用を保険会社が肩代わりしてくれる制度です。
 それぞれの契約により異なりますが、自分が自動車に乗っていなかった場合であっても、広く交通事故全般に適用されるという契約内容であることが一般的です。
 これにより、従来の「泣き寝入り」のような事態が大幅に減り、交通事故の被害者は「弁護士費用特約」により、自費を出すことなく弁護士に依頼ができるようになりました。
 一度発生してしまった交通事故は元に戻すことはできませんし、怪我も無かったことになるわけではありません。ただ、せめてもの金銭的補償を受けることは、重要な権利です。万が一交通事故に遭ってしまった場合、弁護士に相談の上、弁護士費用特約が使えないかどうか確認することをお勧めいたします。

 

―弁護士より一言―

 先日、近場への出張をした際、ビジネスホテルの「デイユース(テレワーク)」プランを初めて利用してみました。静かな空間で仕事が出来て、しかも休憩しようと思えば綺麗なベッドがある…とても快適な環境でした。個室なので、秘密情報を多々取り扱う電話でのやりとりも気兼ねなく出来ます。コロナ禍で大変な宿泊業界ですが、こうやって様々な利用方法が出てくるのは大変ありがたいなと感じました。

​(文責 旅館・ホテル業界に強い弁護士 佐山洸二郎)

2I3A9330.jpg