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■ 知らないと怖い「個人情報」取扱ルール⑶
今回(個人情報関連最終回)は、前回の続きとして残り2つのルールと、違反してしまった場合にはどうなってしまうのかについてお話させていただきます!
個人情報取扱の4つ目のルールは、「情報を第三者に提供する場合は本人の同意をとること」です。これも、とても当たり前のことのように思えますが、当然のルールを当然に守ることが重要なのですね。
そして5つ目のルールは、「本人からの開示請求があれば応じなければならない」です。個人情報の対象となっている本人は、自分の個人情報がどのように把握されているかを知る権利があるということですね。
いかがでしたでしょうか、5つのルールを全て守ることが出来ているでしょうか?(ちなみに1~3つ目のルールを復習すると、1:目的を特定した上で同意を得て(書面取得の場合)取得し、2:その目的の範囲内で利用し、3:安全管理体制を整えることです。)どれも当然のルールのように見えますが、5つ全てしっかり守れているかと言われるとドキッとしてしまうのではないでしょうか。
これらのルールが守れていないと疑われてしまった場合「個人情報保護委員会」という国の機関からの立入検査や、指導や命令などがなされてしまうこともあります。そしてそれにも従わないと、懲役や罰金などの刑事罰もあり得るのです。
なお従業員が、不正な利益を図る目的で個人情報を提供・盗用した場合には、その本人が懲役や罰金を受けるのは当然のこと、会社側にも罰金が科されることもあるので、要注意です。その意味でも、3つ目のルールの「安全管理体制」を整えておくのがいかに重要かということがわかりますね。私の知る限り多くのホテル・旅館では、ホームページ上で、「上記5つのルールをしっかり守らせていただきます」という「プライバシーポリシー」を記載しており、ばっちり個人情報保護法を守ってらっしゃるのだなという印象です。ですので「釈迦に説法」の感は否めませんが、念のためのご確認ということで、3回に渡って個人情報保護法に関してのお話をさせていただきました!少しでも知識の再確認にの機会としていただけたのであれば幸いです。
―弁護士より一言―
電車移動なしで行けるホテル訪問第3弾です。先日は、横浜グランドインターコンチネンタルのすぐそばにいつの間に出来ていた、インターコンチネンタル「Yokohama Pier 8」に行って参りました。内装がとても格好良く、さすがインターコンチネンタルと感じました!(なお念のため、ニュースレターでは連投していますが、毎月こんな高級ホテルに行っているわけではないですよ!笑 今回は私の誕生日ということで妻が連れて行ってくれました。)
(文責 旅館・ホテル業界に強い弁護士 佐山洸二郎)