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■ 宿泊契約?
ホテル・旅館業界の皆様が普段なにげなく行っている業務の裏にも、法律上の契約関係が潜んでいます。
今回は「宿泊契約」についてのお話をさせていただきます。
「宿泊契約」などという堅苦しい表現をせずとも、要するにお客様がホテル・旅館に宿泊するということでお互いが約束することをいいます。
厳密にどのタイミングで宿泊契約が成立しているかについてまで意識して業務を行っている方はほとんどいないですよね。例えば、日々「あ、今まさに宿泊契約が成立したな。お互いに今からこれこれの権利義務を負って…」などと考えながら仕事を行っている方なんていませんよね(その必要もありません(笑))。
ただ、実はこの宿泊契約の成立のタイミングがいつなのかという点を巡ってトラブルになるというケースも少なくないのです。
「契約」と言っても、絶対に契約書などの書類が必要というわけではなく、法律上は「口約束のみ」で成立するとされています。厳密に言うと「宿泊したい」という「申し込み」と、「宿泊していただけます」という「承諾」が必要になります。
もちろん、突然ホテル・旅館のフロントにお客様がやってきて、口頭で「宿泊の申込をします」「はい、承知いたしました」なんていうケースは稀ですよね。
今の主流はなんといっても、インターネット上での予約です。
インターネット上の場合は、「お客様側の申込」と「宿泊施設側の返信メールなどの何らかのリアクション」によって、宿泊契約が成立いたします。
…「だから何なんだ!」と叱られてしまいそうですが、実際に、宿泊施設側が返信メールをしなかったことにより、契約成立のタイミングが曖昧になりトラブルになったなんていうケースもあるのですね。
日々の業務の中でも「あ、今この契約が成立したのかな」とわかるだけで、少しだけでも新鮮な気分になっていただけると幸いです!
―弁護士より一言―
皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も、何卒、よろしくお願いいたします。昨年はコロナ、コロナでしたが、未だ収まる気配はありませんね。。私事ですが、一度延期した結婚式の開催が4月に迫ってきており、果たして再度の延期をすべきなのか、はたまた中止にしてしまうべきなのか、頭を悩ませる日々が続いております。ホテル・旅館業の皆様も、コロナ禍のあおりを正面から受けてしまう業界ですよね。なんとかこのコロナ禍を乗り切るための法的なお手伝いが出来ないか、この点についても日々頭を悩ませています。
(文責 旅館・ホテル業界に強い弁護士 佐山洸二郎)
