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■ インターネット上にデタラメを書かれた

 ホテル・旅館を経営していると必ず関わることになるのが、いわゆる「口コミサイト」や「ポータルサイト」などを用いた集客方法かと思います。インターネットの発達と共に、これらのウェブサイトの発展も著しいですよね。
 これらは、上手く利用すれば集客に繋がる一方で、一部の利用客(ひいては客ですらない方)に事実無根のデタラメを書かれてしまうと大変です。いわゆる風評被害というものですね。
 場合によっては、その書き込みが「名誉棄損罪」や「侮辱罪」などに該当する可能性すらあります。
 デタラメが書き込まれた状態を放置しておくと、ホテル・旅館の信頼や経営に支障をきたしかねません…。そういった場合、どうすれば良いのでしょうか?
 まず一番シンプルな方法は、デタラメを書いた本人に削除要請文を送ることです。ただ、例えば個人ブログなどと異なり、口コミサイトやポータルサイトの書き込み一つからは、それを書いた本人の連絡先は不明であることが多いです。
 そういった場合は、サイトの運営主体に削除要請文を送るといった方法も考えられます。サイトの運営主体も、法律上、書き込みに違法な内容が含まれている場合は、その掲載等の適切性を検討する義務を負っていることが多いです。
 これらの方法で書き込みが消えれば問題がないのですが、例えば適切な対応が得られなかった場合、訴訟も視野に入れて法的手続きを進めていくことになるのです…。ただ、なかなかそこまでのケースは多くないように思います。

―弁護士より一言―

 ホテル・旅館や飲食店をインターネットで探す場合、必ずと言って良いほど検索結果の上位に口コミサイトが表示されます。中には、そこでの評価を全面的に信頼して「星3以上であれば…」のように店探しをしている方もいるようなのですね。まあ、口コミサイトの評価もある程度は信頼できるのでしょうが……、ひねくれ者の私としては、出来れば自分の目と足を頼りに、良いホテル・旅館や飲食店を探したいものです!などとつぶやきつつ、今日の夜も飲食店街をうろついて良いお店を探したいなと思います。

                     (文責 旅館・ホテル業界に強い弁護士 佐山洸二郎)

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