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■ お客様がレストランで怪我をしてしまった

 ホテルや旅館では、館内でレストランなどを営業しているところも多いかと思います。
 もちろんお客様に美味しい食事を召し上がっていただくことが目的ですが…やはり稀に、お客様がレストラン内でお怪我をされてしまうことがあります。
 例えば段差につまずいてお怪我をされた場合などには、すでにお話したことのある「工作物責任」の話となります。その一方で、例えば割れたグラスやお皿の欠片が座机上などにあり、それによりお客様がお怪我をされた場合など、レストランならではのアクシデントもあります。
 その場合は、やはりホテル・旅館側が責任を負わなければならない可能性が高いです。具体的には、治療費は必須として、場合によっては慰謝料なども必要になってきます。(法律上の根拠は、「使用者責任」「安全配慮義務」などややこしいですので、ここでは省略させていただきます。)
 ただし、例えばお客様自身がその場で割ってしまった食器で怪我をされてしまった場合など、ホテル・旅館側が責任を負うべきかどうか疑問が残るケースもあります。
 ですので、お客様がレストラン内でお怪我をされた場合には、まず①事実関係をしっかり調査した上で、②ホテル・旅館側で治療費を負担するかどうか検討し、③治療費に加えて慰謝料などもお支払いするかどうかを検討するという流れで、一つ一つ慎重に進めることになります。治療費はともかく、慰謝料までお支払いしなければならないケースは数としては少ないですので、もしこのようなアクシデントが発生してしまった場合、すぐに弁護士までご相談下さい。

―弁護士より一言―

 ここのところ、横浜でもホテル建設ラッシュが続いているようですね。みなとみらいの海沿いや中華街など、観光スポットが多いため、宿泊施設はいくらあっても足りないようです。実は、私が住んでいるマンションの隣地は広々とした駐車場になっており解放感があったのですが、近々某大手ホテルチェーンのホテルが大々的に建設されるようです。。おそらく騒音も激しくなるかと思いますので、引越しをすべきかどうか真剣に検討しています。どこか良い場所、ないでしょうか?              (文責 旅館・ホテル業界に強い弁護士 佐山洸二郎)

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