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■ ホテル経営方式の種類(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホテル経営者の方々はご存知のように、ホテルの経営方式には、様々なものがあります。経営方式を大雑把に整理させていただきますと、①所有直営方式、②MC(マネジメントコントラクト)方式、③FC(フランチャイズ)方式、④賃貸借(リース)方式の4つに分類されるかと思います。
 ①(所有直営方式)は一番分かり易いですね。ホテル所有者が、自らホテル経営・運営を行う方式です。「所有」「経営」「運営」が全て一致しています。例えば日本の伝統的な旅館はほとんどがこの形式のようです。また、シティホテル、鉄道系ホテル、航空系ホテルなどは、この①の方式が多いようです。
 ②(MC方式)はやや複雑で、所有と運営が分離している形式です。ホテルの建物の所有者が、そのホテルの運営(オペレーション)のみを他の会社に委託するという方式ですね。不動産の所有とホテルの運営をそれぞれのプロが行うわけですから、非常に効率的な方法であると言えます。1960年代以降にアメリカのホテルチェーンによって採用されてから爆発的に広がったようです。その後日本に進出してきた外資系ホテルチェーンによって、日本にも広がったそうです。日本の企業が所有している各地の不動産に外資系ホテル運営会社が入ってオペレーションを行うという構図ですね。とはいえ日本ではまだ①(所有直営方式)が多く、この②(MC方式)はまだまだ少数派のようです。今後日本のホテル業界がこの②(MC方式)をどんどん取り入れて、どのように発展していくのか非常に楽しみでもあります。
 あっという間に紙幅の限界が来てしまいましたので、次回に続きます!

 

―弁護士より一言―

 先日、顧問先のホテルをお邪魔する機会があり、一緒に食事をさせていただきました。その際ご同席いただいた方々が「総支配人」「統括支配人」「支配人」などという錚々たるメンバーでした。私のような若輩者に対しても「おもてなし」をしてくださり恐縮してしまう一方で、そのもてなし方には大いに勉強させていただきました!さすがホテル経営者の方々は、歓待の技術も一流のようです。…これに図に乗らず(というより勘違いせず)に、これからも謙虚に業務を続けようと思ったのでした。。

​(文責 旅館・ホテル業界に強い弁護士 佐山洸二郎)

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